top of page

​2017 都予選(6/4)

※この感想には大会の結果、審査の講評は一切関わっておりません。
完全個人的見解です。それを承知の上、お付き合いください。
また一部を切り出しての曲解はお控えを…。
 
お疲れ様でした!
今年の会場は八潮高校で行われました。
全19作品(うち辞退2作品)で行われた都予選。
全作品聞かせていただきました。
私なりの視点で様々な感想をだらだらと述べていこうと思います。
とはいえ、個々の作品に対して感想を述べていると、キリがないのと、
「お前に勝手に評価されても困る!」
となりますので、作品名は伏せると同時に、ある程度全体を通して気になった点に絞っていきたいと思います。
 
☆ネタ・題材。
毎年、様々なネタや題材があります。
そんなとこから!?」
そのネタをそこまで広げるか…」
など学ぶことの多い項目。ざっとあげます。
進路、色彩欠損(被)、ことわざ、本音と偽り、青春、嘘
既読無視、拡散希望、勘違い、AI、青春テスト、生と死
特別、見た目だけで、将棋、自殺
やはり多様でした。毎度ながらすごい発想力です。
気になったものを挙げていきます。
 
色彩欠損、色が見えない。というネタが唯一被りました。
そういう話題があったのでしょうか。
被ると、同じネタでもどう展開するのか、というのが見れてとても面白い。
あとは全体の中でも、「既読無視」「拡散希望」というネタは異色です。
個人的には現代の高校生の扱うテーマとして、いい視点だと思います。
ただ言葉そのものは、いわばネットスラングに近いものがあるので、審査員に伝わってるのか心配になります。
ニュースで取り上げられているとはいえ、ある程度作品内で再説明、または違う言葉で言い換えるなどの工夫が欲しいです。
正直、「リア充」や「パリピ」などの言葉もグレーだと感じました。
今一度、その辺の確認が欲しいですね…規定ではないので判断が難しいところ。
ネタとして興味深かったのは青春テスト。
個人的には馴染み深いテストと青春の組み合わせは面白いと思いました。
馴染み深いもの、共感できる題材は聞き手としても聴きやすく面白いものです。
将棋も良かったのではないでしょうか。
藤井4段も話題ですが、音としての展開力もあるのと、セリフともうまく絡められます。
ネタとしてはこのへんですかね。
もちろんネタで目を引く…耳を傾かせられるものがあると強いですよね。
あとはその題材をどう展開していくか。見せ所です。
☆編集
脚本云々の前に編集に触れておきましょう。
講評がどんな風にウエイトを置いてるかなんて私には分かりませんが、
脚本、編集、CVの三大柱はどれかが偏るということはないと思いたい…。
(強いていうなら、脚本に偏りそう。)
そんな中で都予選での大きな課題。それは紛れもなく編集でしょう。
私自身も大した編集はできませんが、それでも口を酸っぱく言いたい。
「編集が上手くなくてもいいから、素直に聞けるレベルまで!!」
編集において、音量レベルの調整、SE・BGMとのバランスが悪い作品が多かったです。
収録時点の問題として音割れしてる作品もありました。
大会作品として、「音質にこだわれ!」とまでは言いませんが、最低限は抑えて欲しいところ。
また、例年通りチャイム音の雑さが目立ちました。
高校シーンでのチャイム音展開は有用であることはわかります。
ですが、多くの作品で用いられるため、正直辛いところがあります。
必要以上に入れないことや、チャイム音を全部ではなくフェードアウトしてセリフに被せていくなど、工夫が必要だと感じました。
あと予選あるある(昨年と今年だけですが)として、
ラジオドラマ=朗読CD と勘違いしている人もいるようで、BGMや効果音が
ほぼほぼない状態で8分間の作品があります…。
なんというか…上位校の作品を聴いてください。
発想として持ってきたら面白いですが、聴いててかなりしんどいものがあります…。
全体的に編集の部分で高評価を受けた作品は少ないのではないでしょうか…。
自分が内容よりもこだわっているから、と言ってしまえばそれまでですが、例年、決勝に上がる作品はもちろんのこと、N杯の上位校のストリーミングの編集はどれを取ってもしっかりと作り込まれています。
都の課題は内容よりも編集かなという印象です。
もちろん都で講習会もやっていますが、ラジオドラマ一連の流れで講習を開いてもらえたら、さらにクオリティが上がるんでしょうか…。
☆内容
個人的には大会においての内容、というのはストーリー性もそうですが、メッセージ性が大切だなぁなんて思っている次第で。
あくまでも個人的なのでなんともいえませんが、
作品を聴き終えた後に何かしらの意見を聞きたいんですね。
いわゆる問題提起をして、その人(作品)なりの意見が見たいわけです。
例えば、努力することは間違ってるとか、人は見かけで決めるべきじゃないとか。
それがあってるかどうかとかじゃなくて、何かしらを表現して欲しいんです。
話が長くなりましたが、都大会では…半々くらいでしょうか。
一番驚いたのは、問題を提起するだけしといて解決せずに終わったのは驚きました。
それをされちゃうと、聞き終わった後に、「えっと…それで?」
となってしまいます。勿体無い。
 
 
はい。
というわけです。
嬉しかったことは、会場に去年より人が来ていたことですかね…。
結局の持論は『数を聞いて学ぶ』なのでいい傾向かなと思いました。
各学校によって制作のスタイルはまったく違うものだと思います。
ただ作品を作るなら間違いなく数を聞くべきです。
誰か一人でもいいからレコーダーないしスマートフォンなりで録音して、それをみんなで共有してもいいと思います。
いい作品を作るためには、きっとそういう意識的なところから始めなくてはいけないんだろうなと、自分自身も再実感した1日でした。
次は全国の準々決勝を聞きに行きます。
とても楽しみです。では今回はこの辺で。
bottom of page